今回の企画「金 斗鉉 +東條琴枝 李朝 イラスト展 」を開催した大きな魅力の一つとして ”絵本の原画”を傍で見ることができるということです。

子どもの頃、1冊はお気に入りの絵本があったのではないでしょうか。

絵本は、絵の中に入ってゆける。子供の頃、1ページずつ、ページの隅から隅まで、目を凝らし、子供ながらに、時にはどきどきしながら、時には切なくなりながら、ページをめくった記憶があります。何度も同じ本をくり返し、くり返し。

金(キム)先生、東條先生の絵は、見た瞬間から、絵の中に入りこみ、見る者の心の中にストーリーがつくられ始まります。

そして、「ふるさと60年 ~戦後の日本とわたしたちの歩み~」の原画からは、町の喧騒、子供たちの遊ぶ声、古い車のエンジンの音・・・。 本企画では、どうぞ絵本とは違った、”絵本の世界”をお楽しみ頂ければと思います。